板柳町では、朝の読書「あさどく」や家庭での読書「うちどく」、「ノーテレビ・ノーゲームデー」 など、読書を通じた人づくりのためにいろいろな取り組みをしてきましたが、これからは町全 体で読書推進に取り組むことにしようと、平成20年5月25日に「読書のまち」を宣言しました。 いつでも本に親しめる環境づくりを推進し、町全体で読書への気運を高めていくために行わ れた「読書のまち」宣言。現在は、地域の方やボランティアなどが連携し、いろいろな形で読 書推進のため活発に取り組んでいます。
読書のまちづくりの一環として、役場1階ロビーと板柳中央病院休憩コーナーに設置。気に 入った本は持ち帰っても良く、持ち帰りだけでなく持ち込みも自由です(マンガ本等は除く)。 貸し出し手続きのいらない自由な読書施設として気軽に利用いただいています。
親子で同じ本を読み、感じたことを語り合う家読に適した本を集めた「家読コーナー」を板柳 町民図書館に設置しました。就学前の幼児用・小学校児童用・中学校生徒用のほか大人も 読みたくなるような絵本等いろいろな本が並んでいます。
生まれたばかりの赤ちゃんが絵や文字を読めなくても、乳幼児期から本に親しむことや、親 子で同じ絵本を通じてふれあうことが、豊かな人材づくりにはとても効果的です。町では平成 20年4月から、ブックスタート事業として出産届を提出した家庭へ赤ちゃん絵本を贈呈してい ます。
講演会では、「家読(うちどく)で家族の絆づくり~朝読から家読へ~」と題して、埼玉県在住の家読推進プロジェクト代表、佐川二亮(さがわ・つぐすけ)氏から、約一時間半にわたり、①朝の読書の教育的効果②子どもたちの発想から生まれた家読運動③家読の進め方とDVDによる先進地区(茨城県大子町と佐賀県伊万里市)の事例紹介④絵本のもつ力などについて、具体的にお話をしていただきました。
参加者のアンケートから、「改めて読書の大切さが分かった」「家読のよさを知ることができた」「自分の家でも時間を作り実践してみたい」という声が数多く寄せられ、家読の理解と啓発という所期の目的を達成することができました。 今後も「わたしたちの女川を読書の町に」を合言葉に、町内の関係機関や団体とさらに連携しながら、家読運動を進めていきます。